証券CFDの特徴|レバレッジ

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証券CFDのメリットはいくつかありますが、最大の特徴レバレッジ金融商品だということです。 これは、預貯金や株式の現物売買にはないものです!

証券CFDのレバレッジとは

レバレッジとは、日本語で「てこ」という意味で、金融商品取引では、自己資金の何倍もの取引ができることを指します。 通常、証券CFDごとに××倍と表示されています。

証券CFD以外では、日経225先物取引やFX、eワラントなども、レバレッジ商品の仲間に入ります。

例えば、自己資金が100万円の場合、通常の株取引では、100万円以内で買える株式を、探す必要があります。当然のことですね。

しかし証券CFDでは、100万円の資金を元手にして、300万円の株式や500万円の債券を買うこともできるのです。つまり自己資金が少なくて、 それまで手が届かなかった銘柄や、大きな取引も可能になるのです。

ただ、その反面、投資した株や債券の価格が予想に反して変動し、大きな損をすることも十分ありえますので、 証券CFDはハイリスクハイリターンの、金融商品といえます。

証券CFDのレバレッジの実例

では証券CFDでは、一体どれくらいの資金で、どれだけの取引(レバレッジ)ができるのでしょうか?

ここでは、日本で最初に証券CFDの取扱いを始めた、ひまわり証券の例をみてみましょう。(注:証券会社により、内容が違ってきます。)

<日本株の証券CFDの場合>
ひまわり証券では、
1)各株式の銘柄ごとに決められたリスクレベル
2)証拠金の額
の2つによって、取引の上限が決められています。

1.リスクレベル

リスクレベルは、銘柄ごとの信用度をあらわすもので、レベル1が一番信用度が高く、 数字が増えるほど信用度が低くなります。そして、信用度が高い銘柄ほど、大きな取引ができます。

現在、ひまわり証券でリスクレベル1の日本株はなく、リスクレベル2からになりますが、それでもリスクレベル2の銘柄は、 大手優良企業のものばかりです。

・リスクレベル2
  ・・・トヨタ自動車、東芝、シャープ、富士通、日本たばこ産業、
    積水ハウス、味の素など

・リスクレベル3
  ・・・ソニー、日本軽金属、キッコーマン、ユニチカなど

・リスクレベル4
  ・・・東京ドーム、ニチレイ、熊谷組など

2.証拠金による取引の上限額

取引の上限は、証券CFD取引のために、ひまわり証券に預けている証拠金の額によっても、区分されています。

<証拠金が200万円〜1000万円のケース>
リスクレベル2で5倍、3で3.3倍、4で2倍、5で1.25倍となっており、証拠金200万円で取引できるのは、

トヨタ自動車(リスクレベル2)では、
  ・・・200万円×5倍=1000万円まで
ソニー(リスクレベル3)では、
  ・・・200万円×3.3倍=660万円まで
の取引が可能です。

<証拠金が1000万円〜5000万円のケース>
リスクレベル2で10倍、3で6.6倍、4で4倍、5で2倍となっており、証拠金200万円で取引できるのは、

トヨタ自動車(リスクレベル2)では、
  ・・・200万円×10倍=2000万円まで
ソニー(リスクレベル3)では、
  ・・・200万円×6.6倍=1320万円まで
の取引が可能です。

このように、リスクレベルが低い銘柄で証拠金が多いほど、証券CFDの取引枠が大きくなっています。 もちろん、これらの範囲内であれば、複数の銘柄の取引も全く問題ありません。

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